【観聴】麦の穂を揺らす風

去年行ったアイルランド、の歴史にまつわる映画。

歴史といっても、そう遠くない
独立直前までの時代。

（コークが舞台）



推し量りきれない。


敵がよその国なうちは、まだわかる。
判りきれてないだろうけど、それでもまだ。

ただ、イギリス・アイルランド条約に対して
「これをきっかけにこれから」という人たちと
「まだ完全に独立していない」という人たち

国の中で争いがはじまってしまって
もともと仲間だったグループまで分裂して
お互いを敵視し合うようになると

もう、どうしたらいいのか。


いろんな別れや
辛い歴史の上に立ってる国はアイルランドだけじゃないし
そもそも、過去のいろんな争いの上で
成り立ってる。

今もその渦中のところがあるわけで。


そういった場に直面したとき
自分の中の正義をどこにおくか。

それにどこまで従うか。
どこまで貫けるのか。
貫くことが、正しいことなのか。
正しさじゃないものを選ぶ判断ができるか。

そのときの正しさってなにか。
正義の意味って。

家族と、みんなと、人らしく生きたいだけ
それを強く願ったときの正しさって。


正義、愛情、友情、国、仲間、信念。


最後に選ぶものはなんなんだろう。

映画の中では、タバコのシーンが多かった。
呑むより軽めに
人が集まればタバコ
考えるときもタバコ。

そういえば、旅行中も思ったけど
建物の中は禁煙絶対、なのに
路上・・・というか人が集まるバーとかの外には
必ず灰皿があって
外でガンガン吸える国だった。

日本やアメリカは外アウトなのにねぇ。
（場所にもよるけど）


それにしても
いろんな緑色が多い映画だった。

濃いの浅いの黄色に近いのグレーに近いの。
本当にあの国は、緑の国。

戦火にあっても、
山とか野原は　静かに緑色だったんだなぁ。



もう一回、行きたい。



【追記】
はからずも、セントパトリックデイ・パレード（東京）の日だったんだー。