PHASE DIAGRAM 【今コレ】ほんのり、少女マンガ

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2024/04/16 (Tue)

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【今コレ】ほんのり、少女マンガ

2008/07/03 (Thu) 今、コレ

小学生のときから、ずっと好きな少女漫画家さんの新刊をget

草の上星の下 (クイーンズコミックス)

posted with amazlet at 08.07.03

谷川史子
集英社

おすすめ度の平均:

グッと、キュンと、ブワッと胸に来る

ほんわか泣けます

Amazon.co.jp で詳細を見る

20年以上も読み続けていて
コミックスなら全巻持ってるなんて、谷川さんのマンガだけだなぁ。

最初は「りぼん」で読み始めて
最近は、オトナになった「元りぼんっこ」が読む類の雑誌（コーラスとか）に
そう頻繁というわけではないですが、ぽちぽちと短期連載中。

今発売中のコーラスも、思わず立ち読みしちゃったけど
本屋でホロっと来そうになった。

過剰な絵や感情表現じゃないところが好き。

おだやかでユーモアある表現で
矛盾した気持ちの機微を、はにかみたいぐらいの台詞で描いてるのが大好き。

まっすぐで、まっすぐすぎてに迷ったりして、
思うままに動けない登場人物。
こうしたいけど、素直にそうなれずに、逆の行動になる
そんな行動を後悔したり、反省したりしながら、
どうにか、どうにか相手や状況と向き合おうとする

そこに、ほんわりとした愛情とか恋が混ざる。

その線はずっとキープして、
学園ものから最近は社会人が主人公になり、同棲や結婚が舞台になってるので
なんかもう、たまらない。

はー。
のんびりと、ピクニックや公園デートがしたくなるなぁ。

～全話感想～

【草の上　星の下】
なつめ（主人公）みたいに、周りにいる家族や友達が大好きな反面
相手の良いところが自分には無さ過ぎて大きすぎて、
自分を卑下しそうになって天邪鬼になったり、
好意をまっすぐ受け取れなかったり、反発したり･･･。
なんだか覚えがありすぎる。

【サルビア】
「出会わなきゃよかったなんて　一回も思わなかった
　ちゃんと大事だった。　あの頃はありがとう」

そうなんよ！それを上手く伝えきれないんだよう！（いつの話だ）
後悔なんかいっこもないんだよぅー。

【プリズム】
「（どうしよう　わかる）」
このモノローグで青春スーツ瞬間蒸着し過ぎて転げた。

【春が来たなら】
お父さん大好きっこには胸がしめつけられる思い。
ファザコンの自覚はあるけどさ・・・。
父親のどこが好きかで作文書けそうだもの。イタイなぁ。
（結婚願望はやっと芽生えたけど、家族を好きになってくれない人とはムリだ･･･）

誰かを好きなときの自分の感情は山谷山谷あって大変だけど
ささいな出来事ひとつが、すごく大きかったりするもんとちがうかなぁ。

衝撃的な事件なんてなくても
気持ちのうごきひとつ、相手のことばひとつで
そらーもー　気持ちがグルグルして大変。

そんなもんやないのかなぁ。

そういう「目立たないけど、気持ちの中で大きい出来事」を
丁寧にひろって書かれてる感じがいいんだよなぁ。。

谷川作品初期の、オムニバス形式の話は特にそんな感じ。
最初の主人公の物語がはじまって（読みきり）
そのグループの別の友達の話になったり、
そのグループが通ってた喫茶店の店員さんの話になったり、
誰かの兄弟の話になったり。

日常がつながってて、ほっこりする。
そんな暖かいコミックス群から旧作を中心に悩んで選んでみた。