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えーと25日(土)はコクーン歌舞伎「桜姫」を観劇。むしろ感激。

あらすじは こんな感じなんですが。(オフィシャル)

でも、見た感じはこちらの方が書かれている方に近い…?
※アタマの「江の島稚児ヶ淵の場」が無いのと、
 最後の赤子は「桜姫」では殺さない。そこが大きな違い。
(link:じゃわ'sじゃんくしょん様

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■関連リンク■
桜姫・公演オフィシャル
中村屋(中村勘三郎/勘太郎/七之助)
中村福助さんオフィシャル
---

お姫様は出てくるけど、単純にめでたしめでたしの恋物語ではなく
衆道強盗強姦殺人に(うーわ年齢指定要るよこれじゃ)
執着ともいえる、世間知らずのお姫様の一途な想い。
襲われた男を忘れられず、ずっと追い求めてしまうお姫様。
純粋すぎて狂気なんだけど、その様まで可憐で、哀しいぐらい可愛らしい。

そしてそのお姫様を、自分が心中しそこねた
稚児(白菊丸)の生まれ変わりと信じる僧、清玄。
白菊のみを逝かせた、その後ろめたさを引き摺るあまり
この人もまた、狂ったように身を落として桜姫を追い求める。

唯一、情を追わず、金と欲のみで突き進むのが
釣鐘権助。
これがお姫様を襲った張本人。

この3人を軸として廻る、絵面としてはとても美しい
けれど、どこまでもドロドロした想いの歌舞伎でした。


今回不意にお誘いいただいての観劇だったんですが
諸々最高のめぐり合わせで、すっごくうれしかった。
アンテナが鋭くて、色んなことを吸収して
また美術とか衣装とか、そういう製作モノにも興味レベルが高い人達と
一緒に舞台を見るのは、ものすごく楽しくて、濃い。
見た後の時間がまた濃かった〜!!! 言葉が豊かでますます楽しかった。
Yさん、Hさん、ほんとにどうもありがとう撚


■以下だらだらと観劇ばなし■


天井から3枚の絵幕がさがっていて、これが宇野亜喜良氏。
エエエエエエエロい!!既にエロティック劇場!
左の幕、釣鐘権助が悪オトコマエ美。
右の幕、僧侶の清玄の方は、マジメ美。(権助・清玄は橋之助さんの二役)
真ん中の幕は、中村福助さんの桜姫。迫力美。

---

色ボケ坊主の残月と、また欲と色に浸かった長浦(お姫様んとこの局)が
ダメ夫婦漫才みたいで、おもしろい。
長浦は本気でオバハンやった。

---

成金ドラ息子の「悪太郎」と、貞淑美人妻の「お十」の二役に挑戦の
新選組!平助こと中村勘太郎氏。
※悪太郎のやんちゃドラ息子ぶりもさることながら
 控えめぶりが超かわゆいお十。勘太郎の女子っぷりが素晴らしい!
 武家の女の強さもしっかり出てた。 楽しみな役者さんだー。 

弟・中村七之助氏はお姫様の弟を守り助ける家臣「七郎」の役。
※会場の暑い中、間近で見ても涼しげなキリリ男前具合。
 眉目秀麗ってこのことだよ!!! 目がすっごい綺麗。

このふたりがしょっちゅう立ち回るんだけども
動きがいちいちコミカルで、
七郎が悪太郎を羽交い締め>悪太郎の頭突きで七郎やられる のオチが3回程。
しまいには、鼻血垂らしてた。めっちゃカッコいいだけにマヌケ!!

声も見栄もまだほんとに若いんだなーってのは
他の役者さんと同時に見ることで、すっごく良くわかった。
その若さが、今しかない演技を作るんだってのも。
旬で、なまものなんだなぁ。
重みはいずれ出るけど、若さには立ち返れないもの。

---

襲われた割に惚れてしまった憎いあんちきしょう権助と
再会した桜姫。
ここで色っぽい場面になるんだけども。
アハーンvなところを見せるのに
御簾越し、薄明かりに映る宇野絵で表現。
そこでやってるのを見るより多分エロティック。

そりゃ覗き見たエロ坊主も柱でアタマぶつけて昏倒するわ。

---

平場席というものに初めて触れたんですが。
要は、アリーナ状態。板敷きの上に座布団。
センターブロックの脇は花道(段差無し。直で。)
そんなとこの3列め。始まる前からドキドキ。

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始まったら始まったで、自分達の丁度真横の板床が
下から開く仕組みになっていて
急に橋之助さんが沸いて出たりして、本気で驚く。

---

そうかと思えば、舞台上には、4.5メートルの高さの
橋のような別舞台があつらえてあって
すれ違いや、同時展開の別場所を表現していた。
そこから、傘を使って飛び降りるシーン(宙吊り/七郎と梅若)あり。
見事。

---

客席サイドにお太鼓さんやら、三味線さんやらが控えていて
(歌舞伎なので当然生演奏。ライヴですわ。)
それをヨシズ程度でしか隠していない、ざっくりした作り。
芝居や歌舞伎の空気と言うよりは、小屋っていう空気が場内にある。

---

お姫様が、実に可憐で、仕草の端々に乙女が薫る。
突けば水がこぼれるんじゃないかっていうしっとり感で
これが福助さんだと認識出来ない。

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男には従ってなんぼのお姫様(教育)…。
ナチュラルボーンM…メイドのM。な感じで。
疑うとか、苦境や身の転落を感じるとか、そういうのゼロで。

お姫様にはひとりの生活なんか有り得なくて。
好きな男には
「わたしのことは、あなたがしたいようになっさってくださいね」っていう!!!

なんだもう! エロゲーか!!!

そういう面でも微妙に現代に通じる演目。

---

女郎屋に口利きに言ってて出掛けてる権助を待つ間。
桜姫が身繕いをしているシーンで流れたのが「黒髪」

♪くろかみの むすばれたる おもいをば ・・・

って聞こえた時は耳を疑った。まっさか聞けるとは思ってなかったー。
(〜袖はかたしく 妻じゃと言うて、まででした。)

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