新撰組！

昨日、山南さんの最期をちゃんと見届けよう
と、再放送でやっと２度目を見たんですが
やっぱり辛かった…。

どちらかというと好きじゃない登場人物だったんですが。

いっつも表情大して変わらないし
温厚でニコニコ微笑んでるけど
裏で何考えてるか分からなくて怖い。

普段苦手なタイプがまさに山南さん。

でも終盤、居場所の無さを随所で痛感していく様は
イヤなぐらい共感してしまった。
（ドラマに共感とかあんまり言いたくないけど／天邪鬼）

最初は皆ひとつの共通する志があって輪があったのに
段々それぞれにズレが生じてくる。
幕末という時代や攘夷という思想でなくても
そういうことってあるなぁ、と
つくづく思うこの頃で。

自分が今感じてるズレなんて
それを個人の個性と受け止めて
時間をかけて「調度いい間合い」に修正すればいいんだけど
あの時代、しかも新撰組内では
そんな悠長なこと言ってられないし、まず出来ないやろうし…。

以下、至極個人的な雑感ですが。（以下も何も全部か）

時流が山南さんに切腹の決断をさせた処もあるだろうけど

近藤勇の人柄に惹かれて、流派の違う試衛館に来て
そこから生まれた新撰組に人生の全てを賭して

今の（テレビ時間で）行い・目的・思想のバラバラな
新撰組に耐えられなくなって…。

立て直したい気持ちを表しても表しても
形としては誰にも届かなくて。

駄目モトで提案した暇乞いも案の定突っ返されて

選択肢がどんどんなくなって

明里の存在に魂は救われても
生き続ける意味は見出せなくなって
（所詮絵に描いた希望だとしても、それが欲しかった
　子供みたいな純粋さが、山南さんを切なく感じる部分）

武士として散る名目のために
逃げきらずに屯所に戻ったんじゃないのかな…。

死に場所や、死ぬ理由が欲しいように感じましたわ。